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★ 傘のさし方で品性が分かる 上品な女性の歩き方の基本は、まず「人に迷惑をかけない」という点にあります。 どんなに颯爽と歩いていても、向こうから来る人をよけないというのでは、品があるとはいえません。 近ごろは「自分以外はみんなバカ」と思う人が、驚くほど増加しています。これこそ品性下劣の見本みたいなものですが、上品さの中には、他人に譲る「謙譲の精神」も含まれています。 向こうから人が歩いてきたら、こちらが一歩左へよける、あるいは自然とよけるように歩いていくのが、品のある人の行為です。 「あげまん」という言葉が昔から伝わっていますが、男を出世させる、よりステキな男に成長させる女性、という意味合いがこもっています。 このあげまんな女性の雨の日の歩き方に、混んでいる場所では「傘を斜めにさす」という教えがあります。 これによって、自分は少し濡れるかもしれませんが、向こうから歩いてくる人の傘にぶつからないですむ、という大きなプラスがあるからです。 品性の中には、争いにならないようにする、という態度も含まれています。争いになれば、言葉づかいもつい乱暴になるし、ときには暴力にも発展します。 そうならないように、こちらが気をつけていけば、なにごとも起きません。最近は傘やかばんがぶつかっただけで、刃物を出すような人がいないとはかぎりません。 それで刺されたら、愚の骨頂ではありませんか? 「歩く」ということは、一瞬一瞬が危険の連続なのです。自分が危険というだけでなく、人に迷惑がかかる場合もある、と考えなければいけません。 ★ 悪い男を呼び寄せる、だらしのない歩き方 しかし同じ危険でも、盛り場でだらしのない歩き方をしていると、たちまち狼のような男たちから声をかけられます。 彼らはどこから見て「これなら捕まえられる」と思うのでしょうか? @ 目がキョロキョロしている A 歩き方がダラダラしている B ときに店のウィンドーを覗き込む C 友だちと一緒だと、服装がハデ こういったスキを一瞬で見抜くのです。つまりは、こういう歩き方は品がない典型です。 目はわき見をせず、まっすぐ前方を向いていなければなりませんし、盛り場での歩き方は、少し急ぎ足でなければなりません。ウィンドーショップを楽しみたいのなら、一人では危険ですし、第一、声をかけられるのを待っている、と見られても仕方ないでしょう。 友だちと一緒だと、服装にスキが出ますし、気分的にも遊びたくなりますが、もしその気がないのなら、危険性を最初からなくしておくことです。 上品な人の街中での歩き方を見てみると、やや前傾姿勢です。それはわざと目線を下げて、男たちの無遠慮な目と合わないようにしているからです。 かりにジロジロ見られても、視線さえ合わさなければ、彼らとしても声はかけにくいものです。 毅然とした態度で歩く、凛とした姿勢で歩くのは基本ですが、それもTPOを考えなければなりません。いばっているように思われては、トラブルの元になるからです。 |
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