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★ 思いやりの心が一番のマナー 食べる儀式は、それぞれの国の文化だといわれています。 日本では茶碗類は手に持って食べるのが、基本的な礼儀ですが、お隣の韓国では、置いたまま食べるのがマナーです。 いずれにしても、マナーにしばられて、コチコチになるより、リラックスして頂くほうが、むしろ上品にさえ見えます。 「食事の最大のマナーは会話」という人もいます。欧米では、どんなに美しいマナーで食べても、黙々と口を動かしている人は「マナーを知らない」といって軽蔑されます。 あちらでは楽しい会話があってこその食事、という習慣が根付いているからです。それもお年寄りがいたら、まずその人と、話をしなければなりません。 それはマナーというより、思いやりです。お年よりは、もしかすると途中で退席するかもしれない、と思えば、早いうちに挨拶や会話を交わすのは、当然でしょう。 外国人の家に招かれたとき、パーティーの部屋がじゅうたん敷きだったとすると、赤ワインは遠慮するのが常識です。赤ワインがじゅうたんにこぼれると、しみ抜きが大変だからです。 彼らはそのことを知っているので遠慮しますが、日本の女性は、健康のためには赤ワインと、平気でグラスを重ねます。それが下品な行為だと、知らないのです。 真の紳士淑女となると、ホテルの部屋でも赤ワインを遠慮するほどです。 食事は「郷に入ったら郷に従え」といわれますが、この言葉は、その国、その地方の習慣に従いなさい、という意味です。インドに行ったら、左手で食べるのがむしろ上品であって、そんなときナイフとフォークを欲しがったら、仲間に入れてもらえないでしょう。 フランス料理店へ行けば、そこにはおしぼりがありません。 もしお年寄りや子ども連れであれば、濡れナプキンを用意していくのが、思いやりです。それに気づかない女性が、いくら自分だけマナー通りの食事をしても、上品には見えないのです。 |
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