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★ 額は聡明さの象徴 「女性の髪には神が宿る」という言葉があります。 長い髪が神秘的に見えるからでしょうが、昔の日本では、長い髪は上流階級のあかしでした。 清少納言の『枕草子』にも、身分の低い女の髪は「短くあるべきもの」と記されているほどです。 この長い髪を「垂れ髪」といい、額を出して、風に打ちなびかせるスタイルが上流のマナーでもあったようです。 では、なぜ、額を出したのでしょうか。その答えは次の四つです。 @ 額は聡明さのしるしであり、ここを出すことによって知性、教養を示した A 額は昔から、頭という山の南斜面と考えられていたので、髪の毛によって蔽(おお)われると、健康に育たないと信じられてきた B 髪を前に垂らすと、暗い性格に見られるのをいやがった C 前髪は大人になる前の髪型だったので、大人の女を示すために、前髪を上げた この四つの理由は、ほぼ現在も生きています。 皇族のヘアスタイルを見ても、全員が額をきれいに見せているはずです。 もしあなたが、これまで前髪を垂らすスタイルできているなら、思いきって、額を出してみましょう。 それだけで、子どもっぽかった言葉づかいが影をひそめて、賢そうな女性に、さま変わりすることでしょう。 ★ あなたが似合うのはティアラ? それとも 念のために、ヘアバンドと鉢巻の違いをいうと、ヘアバンドは髪の上から使うもので、威厳、聡明、賢さを出すものです。ティアラはその最高位にあたり、庶民ならカチューシャなども、その中に含まれます。 これに対し、鉢巻は髪の生えぎわを結わえるものです。もちろんそれは髪の毛が額に落ちてくるのを止める役目と、汗止めを兼ねているのですが、もっとも重要なことは、運動や労働をするときは、頭脳活動を一時停止して、からだの活動を活発にさせる、という点です。 だから聡明な額を隠したほうが、かえって運動、労働がしやすいのです。 また、面接試験を経験した人ならわかるでしょうが、額に髪がバサッと落ちてくる人は、たぶんピン止めを使って、そうならないようにしたのではありませんか。 ふだんでもそうですが、髪が額に振りかかるたびに、指であげている人は、それだけで上品に見えませんし、相手をイライラさせます。 合コンでも、そういう女性はなにか気ぜわしく思われて、たぶん損するのではないでしょうか。 特に額の狭い人の場合は、最初から髪を上げているほうが、好印象を与えるのではないでしょうか。 |
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