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★ おしゃべりはあなたを空っぽにする 「口より耳のほうが賢い」という教えがあります。愚かな者は話すだけですが、賢者はよく耳を傾ける、ということです。 なぜしゃべりつづけると愚かになるかというと、体内に蓄積してきた知識が、どんどん口の中から外に飛び出していき、空っぽになってしまうからです。 その上、おしゃべりは、次第に唇が突き出ていくだけでなく、歯の間から唾が飛び散るので、非常に下品な印象を与えるようになります。 さらに、人間はしっかりした内容を話すには、頭の内部でムダな部分、わかりにくい部分を外すなど、いったん、考えをまとめなければなりません。 それをせずに休みなく話そうとすると、結局、内容のまったくない話か、繰り返しの話をせざるを得なくなります。 これで、次第に愚者の印象が固定してしまうのです。 その点、他人の話をよく聞く人は、いかにも賢そうに見えます。知らずしらず、考え深そうな顔になっているからです。 ペラペラしゃべりが軽薄な女性に見えるなら、じっと聞く姿勢は、いかにも知性的です。どちらがトクか、誰でもわかるでしょう。 たえずしゃべる習慣をつづけていると、 @ 次第にカン高い、キンキン声になる A 周囲の迷惑を無視するようになる B 「うるさい」といわれると、睨みつける こんなタイプが多いような気がします。 あなたにも経験があるでしょうが、しゃべっていると次第に興奮するため、早口になるし、相手を説得しよう、もっと自分の話を聞かせようとするうちに、ワンオクターブくらい声質が上がってしまいます。 女性のお笑いタレントのほとんどは、キンキン声でしょう。すると「口角、泡を飛ばす」という言葉がありますが、つばきがあたりに飛ぶほどの勢いとなり、どう見ても上品にはなりません。 ★ 耳を生かして、知性を磨く 今日から思いきって、口を閉じて、耳を生かすようにしましょう。 昔の人はうまいことをいっています。 「いくらしゃべってもいいが、次のことだけは忘れてはいけませんよ」と。 それは、 @ 人の悪口をいいつづけると、口の端がゆがんでくる A しゃべりつづけていると、ほかのことに気力と根気がなくなる B 歯がいつも出ているから、必ず性格が歯出(派手)になっていく C 口を開けつづけていると、子の縁が薄くなる さらに耳については、知識と智恵を司る唯一の門であり、子どもは言葉をしゃべり出す前から耳を使っているので、知能の発達が早く、老人は耳が聞こえなくなるにつれて、知能が衰えてくる、といわれています。 智恵なくして品はありえません。そのことに十分注意しましょう。 |
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