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「すみません」を多用すると、真意が伝わりにくくなる




★ 便利な言葉だけに、ついつい多用してしまうけど・・・

普段はあまり意識していないと思いますが、「すみません」という言葉をかなり多くの人が無意識のうちに多用しているはずです。

たとえば、歩いている人とぶつかった時、お店に入って店員さんを呼ぶ時、あるいは人に何かを頼む時・・・。今日のあなたの行動を振り返ってみてください。おそらく、何度か「すみません」という言葉を使っているのではないでしょうか。

「すみません」というのはとても便利な言葉で、「失礼します」「ごめんなさい」「恐れ入ります」「どうもありがとう」「お願いします」といった、さまざまな意味に使うことができます。

便利な言葉だけに、とりあえず「すみません」と言っておけば間違いないということで、ついつい多用しまっているのです。
もはや口グセのようになっていて、ことあるごとに「すみません」と言ってしまう人もいるでしょう。


★ 印象が軽くなってしまい、真意が伝わらない

しかし、言われた側の気持ちとしては、たくさんの意味を持つ言葉だけに、「相手の感情を受け取りにくい」言葉でもあります。


「すみません」だと、どうしても印象が軽くなってしまうのです。たとえば、あなたが電車で足を踏まれたとします。「すみません」と「ごめんなさい」では、誤られたほうとしては受け取る印象が違うでしょう。

レストランで店員さんを呼ぶ場合には「すみません」ではなく、「お願いします」と言ったほうがいいですし、何かをしてもらった時には、「ありがとう」とお礼を言ったほうが、より気持ちが伝わるはずです。

特に注意が必要なのは、ビジネスでのクレーム対応など、相手にお詫びする場合です。こんな時に、いつものクセで「すみません」と言ってしまったら、相手は「軽くあしらわれた」という悪い印象を持ってしまいます。やはり、相手にお詫びをする時には、「誠に申し訳ありませんでした」と丁寧に謝罪するべきです。

そこで普段から、「すみません」と言いそうになったら、いったんやめるようにして、その代わりにどんな言葉がふさわしいか、よく考えてみるクセをつけることをおすすめします。

「恐れ入ります」がいいのか、「失礼します」と言うべきか、場合に応じて置き換える言葉をその都度考えるクセをつけましょう。やってみれば、これは意外に難しいことだと気づくはずです。

常に相手の気持ちを考えて、便利な「すみません」を封印するのです。そして代わりの言葉に置き換えることこそ習慣にすれば、気持ちが相手に伝わる素敵なひと言が身につけられるようになるでしょう。

【チェックポイント】

「すみません」の置き換え言葉を考えるクセをつける




気づかいのある会話で女性の印象がアップ
日常のあいさつは、しっかりと気持ちを込めよう
相手の立場を考えて簡単に答えられる声かけを
親近感と信頼を勝ち取るには、相手を名前で呼んでみよう
会話の気づかいは相手には自慢話を、自分は失敗談を
会話の潤滑油は、興味のない話題にも質問してあげよう
「すみません」を多用すると、真意が伝わりにくくなる
会話で相手に安心感を与えるには、優しい視線を投げかけよう
相手の話には興味があるよ、というシグナルを出してあげよう
会話で一気に距離を縮めるには、人が気づきにくい部分をほめよう
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