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★ 自分がしたいことではなく、相手が何を求めているか 気づかいができる人は、すばり「相手の立場や考えを思いやる」ことができる人だと言ってもいいでしょう。気づかいは、常に相手ありです。相手が何を考え、何を求めているかを的確に判断し、その人が喜びを感じて満足感が得られるように行動することです。 ひと言で言うなら、気づかいの定義は、そのようなものではないでしょうか。 つまり、いくらあなたが相手を気づかったつもりでも、その行動が的はずれなものであっては意味がないのです。相手が何を考え、何を求めているのか、それを前提にしなければ、本当の気づかいをすることはできません。 そう言うと、とても難しいことのように思えますが、決してそうではありません。基本は相手をリスペクト(尊敬)することにあるのです。相手をリスペクトするということは、その人の立場や仕事、性格や趣味、嗜好など、あらゆる面に対してしっかり配慮するということです。 ★ 「優しくする」のと「気づかいをする」ことは微妙に違う 勘違いしてはいけないのは、相手を思いやることは、「優しく接する」や「親切にする」ということとは微妙に異なるという点です。 たとえば、重い荷物を持っている高齢の人がいたとします。そこで、すかさず「お手伝いしましょう」と声をかけてしまうのは、決してよいアプローチとは言えません。高齢の人ほど、プライドを持っているのです。 あなたが善意で手助けを申し出たとはいえ、「自分に体力がないように思われてしまった」と相手を傷つけてしまう可能性もあるのです。 こんなときは、まず「こんにちは、お疲れさまです」などと声をかけて、「この先に階段があるので、よろしければお持ちしましょうか」とか、ひと言理由を加えると、相手が厚意を受けやすくなるはずです。 その人は、自分の力で荷物を運びたいと思って一生懸命に頑張っているのかもしれません。自分の善意を優先せず、まずは相手をリスペクトすることが大切というのは、こういうことなのです。 相手の様子を観察して、その人が本当に助けを必要としているのか、頑張ってはいるけれど、本当は誰かに助けてもらいたいと思っているのか、この点をしっかり見極めてから声をかけることも大切です。 気づかいは、自分本位でしてはいけません。見返りを求めてはダメなのです。 人によっては、他人に気をつかわれたくないという場合もあります。損なときにも、「せっかく気を使ってあげたのに・・・」と思ってはいけないのです。あくまで相手のことを考えることが第一で、「自分が何をしたいか」ではないことを念頭においておきましょう。 【チェックポイント】 相手をリスペクトし、プライドを傷つけないようにする
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